インターネットを使った「せどり」、転売(輸出入)のリスク
せどり、転売というと、一部の「副業で月収100万円超」の情報商材系ビジネスのPRを真に受けて始めたいのであれば、やめたほうがいいです。
まず、せどり、転売は、仕入れや販売(梱包・配送準備、顧客受領確認等)、商品価格の変動、顧客対応、インフラ提供元(Yahoo, e-bay, Amazon, Tobao, etc.)との迅速なコミュニケーションが要求されるので、普通のサラリーマンがコツコツとできる以上の、スピードと作業時間(24時間対応)が要求されます。なので、配送などは外注化をするのが一般的です。また、外注化しても管理責任はすべてあなたにかかってくるので、綿密なタスクスケジュールが必要です。
人気商品は多数のベテラン出品者と、価格競争にさらされ、大手メーカーは自社製品の価格・正規代理店保護の立場から、非正規の販売規制を行っています。カメラやオーディオ製品などを筆頭に、新品を自由に海外販売することはできないと思ったほうがいいです。さらにAmazonのプロセラーとしてのランニングコストがAmazonの1か国あたり、月5000円前後かかるので、サポートを一切うけなくても月に最低でも1万円以上の純利益を稼げないと採算が取れません。
また、そのノウハウをゼロから教えてくれる返金保障まで謳った高額セミナーも多数ありますが、私はおすすめしません。
私は、短期間ですが、無在庫のAmazon 輸出に挑戦して、十数万円ほどの販売をしましたが、すべての返金処理などを終結するまでに約6か月かかりました。返金は1件だけで価格も数千円でしたが、英国のParcel Forceで配達時に客先でキャンセルを食らったので、ユーザー確認、Amazon確認、返品、返金処理など、ずるずるとかかりました…。Amazonは購入者の都合で発送後であっても全額返金が原則です。ユーザー返品の送料も販売者負担が「ユーザー・ファースト」のAmazonルールです
また、よく語学力は要らないとか「Google翻訳があれば十分」という、これもセミナーサイドの謳い文句に過ぎません。顧客対応、Amazon サポートを迅速にこなすには、最低限の英語力、欧州を相手にするならそれ以上の外国語力が、翻訳サポートなども含めて必要になってきます。なので、最低でもランニングコストだけで月に2万円以上はかかるとおもったほうがいいです。