ザ・ライズの2ndアルバム”Pierced Arrow”4月27日、日本先行発売

The Rides(ザ・ライズ)のセカンドアルバムが4月27日に発売予定されました。

Youtubeのプロモーション動画では、製作スタッフ一同が”Old school”と、誇らしげに語っています!

レコーディング・エンジニアにもビッグなエド・チャーニーが、しかもテープ録音しているなんて、超Old school。

エドは、ストーンズ、ボブ・ディランや、クラプトンのTears in Heavenのレコーディングなども手がけています。

ブルースのスーパーバンド=ザ・ライズを知ったのは、ごく最近です。Radikoで聞いていたinter FMのThe Dave Fromm Show で紹介されていて、Stephen Stillsのバンドだと知りました。

そのため、英語サイトで、「セカンドアルバムがMay 6リリース」と、書かれていても、発売年が2016年なのか2015年なのか、わかりませんでした。

日本コロンビアのThe ridesのサイトをみたら、2016年4月27日に日本先行発売とあったので、アメリカは5月6日ということがやっと理解できました。iTunesでは、シングルの数曲が既にストリーミング購入できます。
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Pierced Arrow(日本盤限定ボーナストラック3曲収録)
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Pierced Arrow (Deluxe Version) ¥1,500- The Rides

The ridesのメンバーは、クラシックロックファンには、割と馴染みのアーティストではないかと思います。冒頭で登場したスティーブン・スティルスが発起人となって、2013年に結成したようです。

他のメンバーは、キーボードのBarry Goldberg(バリー・ゴールドバーグ) 、ギターリストの Kenny Wayne Shepherd(ケニー・ウエイン・シェパード)の基本はトリオ。

そしてドラムスはダブル・トラブル (Stevie Ray Vaughanのバックバンド)のクリス・レイトンが参加することもある……みたいな、ブルースファンにとっては豪華バンドです。

スティーブン・スティルスが、60年代のバッファロースプリングフィールド、70年代の CSN&Y(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)のヴォーカル兼ギタリスト、ということくらいは知っていました。

バリー・ゴールドバーグは、マイク・ブルームフィールドのキーボードプレヤーという印象が強い、セッションプレーヤー。

ケニーは、ジミ・ヘンドリクスとスティーヴィー・レイ・ボーンのブルースギターリストのDNA継承者ではないかと思っています。ジミ・ヘンよりもSRVのギタートーンとか、リフを継承している感があります。

さて、そんなブルース系アーティストの結集した、海外でもスーパーバンドと言われているそのセカンドアルバムの紹介です。ZUMICのレビューに、政治色のあるアルバムと謳われていたのも、気になりました。

追加修正していきますが、発売前の新曲Virtual World のスティーブン・スティルスとニール・ヤングのバージョンがあったので歌詞と合わせて、まずは紹介します。

I can’t see the ocean

I only see the waves

Everything is in motion

And all the rage

  Song Lyrics from Virtual World

歌詞を見ながら聞いてみました。

私は大海そのものを見ることはできない。
私はただ、その波を見ているにすぎない。
万物は流転し、
すべて波へ怒りへ。

最初に見つけた歌詞は、all the wave となっていたのですが、本家、Kenny Wayne Shepherdのyoutube lyrics で all the rage. と判明しましたので、訂正します。

The Rides – Virtual World – Official Lyric Video

客観的な事実から始まる歌詞は、具体的な言葉にこそしていませんが、現在の社会システム全体へのストレス(テロや中東紛争、独裁国家の圧政に苦しむ人々などなど)を「rage」と、表現していると思える内容へ展開していきます。

そして、仮想世界とは音楽活動ではないか…と、思います。

3.11のとき、ミュージシャンの多くが「音楽をやっていて、いいのだろうか」と、言うようなコメントを耳にしました。

混沌とした世界の中で、音楽に夢中になっているときなのか、自嘲的な意味も込めて、Stephen Stillsが彼の周りの世界を眺めた印象がVirtual Worldであり、ブルースではないかと思うのです。

Stephen Stillsの Flying Vのメローなトーンも素晴らしい。

むき出しのプロテストソングにならないのは、Stephen Stills が冷静に社会と関わっているからだと思います。これは、ジョン・ル・カレも同じ印象です。大国の市民であるということは、世界の紛争に直接的にではないにせよ加担している、ということです。日米軍事同盟NATO加盟国の日本も、同じです。

さらに、音楽の世界も、小説の世界も21世紀に入って大きく変化しています。20世紀のBeatlesの時代とでは、システムが大きく変わってしまいました。インターネットのメ ディアとしての力も、指数関数的に旧メディア(TV、新聞、雑誌)を凌いできています。AMラジオで、毎週聞いていたビルボード・ヒットチャートのような狭い枠 の中だけではなく、多様化しています。

反原発といいながら、原子力発電所で作られた電力で、(2016年5月現在、TEPCO管内で稼働中の原発は0機です。 )今、コンピュータを動かしている僕も矛盾だらけです。改善はされつつあると思いますが、低賃金の中国や他国の労働者が作ったiPhoneや液晶モニターを使いながらブログを書いているわけです…。

ZUMICのライターの Francesco Marano @italianmojo887の文章には「社会とのかかわりについて重要なメッセージを送っている歌詞」とありました。

「そして世界は混乱に溢れている。そしてそれが行く手を塞いでいる。」

「仮想世界に浸りきり。そして離れ離れになる。」

 

オリジナルのThe RidesのVirtual Worldもアップされているのですが、IP制限が米国ではなくUKになってました。UKはAdeleのYoutubeでMerlin Beggarsが削除依頼を出していたのを思い出しました。当然、UK版も試聴しましたが、誰でも聞けそうな方を優先して紹介します。

ZUMIC の音楽再生はIP制限が掛けれられています。
Virtual Worldの歌詞はテキストの「LYRICS」から閲覧できます、多分。

http://zumic.com/music-videos/225508/virtual-world-the-rides-youtube-official-audio-stream/

The Rides Official Website

http://www.theridesband.com/

Stephen Stills Official Website

http://www.stephenstills.com/

Barry Goldberg Official Website

http://www.barrygoldbergmusic.com/

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